― 地域と学校をつなぐ「うめらく」のオーガナイザーとしての役割 ―

2026年2月初旬、中津南自主防災会の代表役員メンバーと、当地区の避難所指定されている施設管理側である大阪YMCAインターナショナルスクールの職員と、北区役所職員立ち会いのもと防災に向けての会議を行いました。

今回の協議のきっかけは、地区防災計画書を今年度作成することを目標としている中で、 「地域と学校で、事前に決めておかないといけないことを一度整理しよう」と、 自主防災会側から協議を持ちかけたことが始まりでした。

              事前に学校側に、協議したい内容を書類にして共有

学校側には上記の資料で事前に共有し、 避難所運営には、発災の時間帯(平日昼間・夜間・休日)や、 学校が開校しているかどうかによって、 判断や対応が大きく変わる項目が数多くあるので、それらを曖昧なままにせず、 計画書に落とし込む前段階として、 「どこまでを誰が担うのか」「どこから先は調整が必要なのか」を 一つずつ整理するための協議でした。

そして協議の冒頭、 学校側の担当者から出されたのが、
「地域の組織の座組みについて一度整理したいので教えてほしい」という、率直で素直な問いでした。

           令和7年度 中津地域活動協議会 構成団体は 42団体

担当者ご自身も、 大阪市とは別の地域で町内会の担当を経験されており、各地域によって自治会組織の仕組みが異なることから、
「もし自分の地域に置き換えたら。学校は、どういう立場で、どういう役割になるのか?」と想像しながら話を聞き、 避難所運営を“自分ごと”として受け止めてくださったことが、 今回の協議をより実のあるものにできたのだと思います。

今回の事前協議では、避難所運営に関して、

「いざという時に迷わないために、事前に合意・整理しておくべき事項」が幅広く確認されました。
主なポイントは以下の通りです。

1. 避難所開設の判断と連絡

2. 中津地域の特性を考えた津波時の対応

3. 開校時・時間帯による運用の違い

4. 想定される避難者と在宅避難の考え方

5. 役割分担の現状整理

6. 今後に向けた検討事項

  • 動線整理・安全管理ルールの具体化
  • 津波解除後の一時避難→退去ルールの設定
  • 学校訓練と地域訓練の連携
  • 学校カリキュラムや保護者向け防災学習への展開

この協議は、「すぐに答えを出す場」ではなく、 違いの立場の相互理解のこと災害発生前に論点を洗い出し、共有するための第一歩として位置づけられました。

地区防災計画は、紙の上で完結するものではありません。現場の判断が必要になるからこそ、事前に対話し、役割を整理し、迷いを減らしておくことが重要です。

うめらくは、地域と学校のあいだをつなぐオーガナイザーとして、時には、サポーターとして自主防災会組織を支えながら、計画と実践が行き来できる体制づくりをしています。



文:山田摩利子