電車を降りて徒歩5分。そんなアクセス抜群の場所にあるホップ圃場で、今年も「ホップ収穫イベント(収穫+音楽LIVE付き交流会)」が開催されました。
主催は東邦レオ株式会社、共催はキリンビール株式会社。協賛には一般社団法人うめらく、株式会社SHINDENが参加し、地域と企業が手を取り合う形で実現したイベントです。

ホップからはじまる「つながり」
このイベントの原点は、2016年から2019年のうめきた暫定利用事業(現在のグラングリーン大阪)にあります。そこで、近隣住民によって始まったホップを通じた小さなコミュニティのアクション。それが6年経った今、奈良・平群と全国各地をつなぐ“関係交流人口”を生む活動へと発展しています。
今回の参加者も、十三、京橋、枚方、大阪市旭区など、さらには神奈川・湘南から訪れた方々や、キリンビール、平群町役場の皆さんなど、多彩な顔ぶれがそろいました。クラフトビール愛好家はもちろん、「クラフトビールやホップでまちを元気にしたい」という志を持った方々も多く見られました。
このイベントの魅力の一つは、ホップの摘み取り作業をしながら、自然と「はじめまして」の会話が生まれること。畑の中で手を動かしながら交わす言葉には、どこか温かみがあります。

【第1部】クラフトビールセミナー
第1部では、キリンビールさんによるクラフトビールセミナーが開催され、スプリングバレー3種類の飲み比べを楽しむことができました。

【第2部】音楽LIVE付き交流会
夕暮れ時、畑の横で開催された交流会。音楽ライブを盛り上げてくれたのは、私の後輩たち——LIKA LIFEとマルホイ。
彼らは、このフレッシュホップイベントのために書き下ろしたテーマソング「Hop,Step&Hop」を披露。おなじみのカバー曲もJAZZ風にアレンジし、心地よい風とともに、畑全体が音楽に包まれました。
ビール片手に、畑の横で聴く音楽。あまりに素敵な光景に、主催者たちも思わず写真を撮り忘れてしまうほどでした😆
「晴れ風アクション」とは?
ところで、皆さんはキリンビールの地域応援プロジェクト「晴れ風アクション」をご存知ですか?
「晴れ風」を飲むことで、その売上の一部が地域に還元され、全国の花火大会や地域イベントが継続できる仕組みになっています。奈良・平群もこのプロジェクトに選ばれており、人口減少や資金面の課題で中止が相次いだ花火大会を支える取り組みとして注目されています。自分の飲むビールを選ぶだけで、誰かの笑顔になる。そんな素敵な活動に参加してみてください。きっといつもよりもっとビールが美味しくなります。もし、この投稿を見て、晴れ風を飲んだ方は、
#THANKS HOP #晴れ風アクション のハッシュタグで応援してください!
音楽がつなぐ「まち」と「ひと」
今年4月、東邦レオが東京・築地の再開発に向けて開催したイベント「築地JAM」で、92歳のサックス奏者、渡辺貞夫 さんの素晴らしい演奏に触れる機会がありました。今年は平群でのホップ収穫祭も5年目という節目の年でもあるため、去年のLIKA LIFEさんに加え、JAZZのサックスも聴きたいというご要望があり豪華メンバーでのLIVEとなりました。昨日も含め、改めて「音楽は最高」だと実感します。私ももう半世紀近く音楽に携わってきていますが、人生に音楽があることの素晴らしさを身にしみて感じるイベントでした✨
また、最近では「コミュニティ」「まちづくり」「人と人のつながり」にも、音楽が必要だと感じます。
まちも、つながりも、ただ作れば良いというものではないことも改めて昨日の光景を見て感じました。開発して賑やかにすればいいわけでもないし、つながりさえあればいいというものでもない。
本当に大切なのは、JAZZのように、セッションしながら、チューニングのように徐々に合わせていくこと。
なんとなく、塩梅の良い関係ができていく——それが、まちづくりや人と人のつながりの本質なのだと、今回のイベントで強く感じました。
#まちづくりには音楽が必要
#関係交流人口
#ホップで繋がるまちと人
来年も参加したいと思います。
文:山田摩利子